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遠藤於菟(視察報告)日本を代表する近代建築設計家
視察情報 平成21年5月8日、日本の近代化建築に貢献した木曽福島出身の建築設計家遠藤於菟の功績を訪ね、横浜を視察しました。日本大通に残る三井物産横浜支店や横浜正金銀行本店(現神奈川県立歴史博物館)を見学、横浜都市発展記念館では遠藤の貴重な資料を見ることができました。くしくも今年は横浜開港150周年、明治の近代化に立派な功績を残した郷土の先輩の偉業を誇りに思います。(2009 年5月) 遠藤於菟 慶応元年、福島村464番地(現木曽町福島)に生まれる。三井物産横浜ビルをはじめ数々の近代建築を手がける日本の鉄筋コンクリート建築の祖である。建築学の教科書には必ず出てくる人物であり、日本人としては建築事務所を始めて開設した人物でもある。 於菟の建築物は、当時としては大変に斬新な建築物であり、関東大震災にも耐えて今日も使われていることが驚きである。横浜市がこの建築物を大切にして都市づくりの中心に据えながら歴史的な街づくりに力を入れていることも感銘を受け、また私たち郷土の先輩がこのように大切にされていることに誇りを感ずる一方で、郷土ではあまり知られていないことは遺憾に堪えない。また遠藤於菟は素人離れした篆刻の名手であった。郷土の先輩である吉村忠道さんにお世話になったことから文豪島崎藤村とも親しかったこと、昭和二年の福島大火で消失した興禅寺の新しい鉄筋コンクリート造りの設計図が寺に残っていること、郷土の子弟を大切にし松本の開智学校を建てた立石棟梁の子供さんの面倒を見たこと、奥さんも福島の方であったこと、ご子孫が横浜にお住まいだと聞いていること、幾つかの建築関係の雑誌などにも於菟の業績は紹介されていることなどを紹介しておきましょう。(研究所長)
三井物産横浜支店 そのほか現神奈川県立歴史博物館である旧横浜正金銀行は、一部設計に関わるとともに現場監督を引き受けたとされる。また帝蚕倉庫事務所(旧生糸検査所事務所)も現存し、横浜市街地にその威風を臨むことができる。
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