東洋のストラディバリ 陳昌鉉
木曽福島とのかかわり
韓国最高国民勲章を授章
高校教科書に掲載される
木曽鈴木バイオリン
エッセイ「ストラディバリと私」
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韓国最高国民勲章を授章

韓国国民勲章 無窮花章を授章

木曽町名誉町民の陳昌鉉さんが、母国韓国において民間人に贈られる最高の勲章である国民勲章無窮花(ムグンファ)章を受章しました。
 国民勲章は、2008年10月2日、ソウル市内で行なわれた第2回「世界韓人の日」の記念式において韓国政府より授与されました。陳さんは、5つある国民勲章のうち最高位にある無窮花章を授章、ムクゲは韓国の国花であり、象徴的意匠として扱われているもので、まさしく韓国の皆さんの気持ちを象徴するものだそうです。心よりお祝い申し上げます。ちなみに昨年開催された第1回記念式では、プロ野球解説者としてお馴染みの張本勲氏が授章されています。
 
国民勲章授章について
 今回は、調布市の工房においてその様子をお聞きしました。
おめでとうございます。祖国から最高位の国民勲章を受章されていかがですか。
陳先生   韓国大使夫妻が工房に訪ねてこられ、授章を伝えられたときは驚きました。私は職人なので文化勲章ならわかりますが、このような勲章とは無縁のものと思っていました。しかも最高位の勲章ということで、本当に嬉しいです。
今回の授章は、どのような趣旨のものですか
陳先生   韓国人の矜持を高めた功労者として表彰されるものです。世界韓人の日というのは、世界中にいる韓国籍の人や韓国籍を離脱した人を含めてという意味です。その記念式で私は授章されました。
先日、私のことが記されている教科書(後述)を使用している静岡県の高校生21名から、「先生の人生から勇気をもらった」「私も陳先生ご夫妻のような人生を送りたい」といった温かい手紙が届きました。私のしてきたことが、そのように韓国の人に限らず全ての人に勇気を与えられているのなら、とても光栄なことです。
現在、バイオリンづくりはいかがですか
陳先生   昨年、南極大陸を見てからまた一皮向けたような気がします。やはり人間は、旅をして、あるいは自然のなかに入って感性を磨くことが大事ですね。大いなる自然はいろんなものを与えてくれます。そういう私の原点は、「木曽」です。木曽の自然が、木曽での生活が、若いときに経験した木曽での苦労が、今の自分の糧となっています。
      自分が夜中に砂利掬いをしたり、夜なべしてバイオリンづくりに夢中になっているとき、そっと玄関に夜食を置いていってくださった隣のおばさんのことは一生忘れません。私はその人のことを母と思い、その人の住んでいる木曽を故郷と思って感謝しています。感謝のできない人間はダメです。その方はもう生きていませんが、私はその方のいた木曽の人と接することが嬉しい。木曽の人にはみんな心に素直な優しさがある。大事にしてください。そして東京に来たらどうぞ、私の工房に寄ってください。
ありがとうございます。最後に若い皆さんへのメッセージをお願いします
陳先生   若い人の就職が厳しくなり、たいへんな時代になっています。でも価値観が多様化しています。皆さんを必要としている場所が必ずあります。一生懸命何かに打ち込んで、誰かに、社会に必要とされる人間になってください。信じること、初心を忘れず信じて打ち込むことで道は必ず開けます。その何かを探すことも難しい世の中ですが、自分が打ち込めることが必ずあるはずです。あきらめず頑張ってください。
本日はありがとうございました。体を大切にされてこれからも頑張ってください
陳先生   私は今年80歳を迎えましたが、まだまだ十年は大丈夫です。木曽の人たちともまだまだ一緒にお酒を飲めますよ(笑)。元気で頑張りましょう。
 
八十歳を過ぎて益々バイタリティを感じさせる陳先生、南伊さんとともにお元気な
姿を拝見しました。

授賞式の様子

母大善さんの墓前に報告