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第3回シンポジウム住んでよし、訪れてよしの地域づくり 平成17年7月2日(日)、木曽福島町高齢者保健福祉センターで第3回木曽学シンポジウムを開催しました。今回は、日本の学界の第一人者であり、環境と技術、文化をテーマに開催中の愛知万博総合プロデューサーの一人である木村尚三郎先生をお招きし、これからの地方のあり方についてご講演いただきました。わかりやすく楽しい講演で、私たちにご教示くださりました。
またこの日は、3ヵ月後に控えた木曽町への合併を見据え、合併する4町村からそれぞれ2名の高校生に討論していただきました。
木村先生の主張を少しだけご紹介
▼シンポジウムで視点の転換を
本日はお招きいただき、ありがとうございます。木曽学シンポジウムも第3回目を迎えると伺いました。シンポジウムという言葉はラテン語で、ギリシャ語のシンポシオンから派生しています。シンポジウムの「シン」は「一緒に」という意味があり、そして、「ポシス」というギリシャ語は飲む、飲むと言っても水ではなくお酒です。ですから、シンポジウムというのは、お集まりいただいた皆さまと一緒にお酒を飲みながら話し合うというのが正しいわけですね。でも、お酒を飲むと酔っぱらいますから、あること・ないことを話します。責任あるような話はあまり出てこない。ただ、仲間内だけで飲んでいても馴れ合いになって、本当にくだらない話しか出てきませんから、よそ者を混ぜることが大事です。地元の人が気づかないようなことに気づく、そういう人の存在が大切です。
▼先の読めない現代
今、年間の自殺者が3万人を超えていて、40代、50代の働き盛りの男性が自ら命を絶っていますね。ちゃんと働いて収入もある世代が自殺してしまうわけです。その一つの理由は、独りぼっちだということです。みんな、なんとなく不安を感じていて、心細くてしようがない。だから一緒にいてくれる仲間がほしい、安心がほしいわけです。安全とは必ずしも同じではありません。安全は数字になることで、安心とは心の安らぎです。
昔からあるものに安心があります。古いものの良さが見直されてきて、これから先のことはわからないけど昔を振り返って何かヒントをつかんでみよう、「振り返れば未来」がわかるかもしれない、という気持ちの表れなのでしょう。世の中は不安だらけになり、安心は今や売り物です。木曽に来れば安心できる、というのも売りになります。
▼旅行者を区別しない魅力
世界中、今は旅ブームで、なんと7億人弱の人が毎年外国旅行に出かけています。世界中の人々が突き動かされるように外国へ出かけるのは、今の自分の日常とは違う、もう少しましな暮らしがあるのではないかと思うからです。たとえ経済的には貧しくても人々はニコニコしながら時間に追われずに生きている、物にも情報にも振り回されない、そういう生活ですね。
そういう、ぐっすり安眠ができて時間を忘れられるような所が日本にもほしいのですが、日本の旅館は朝寝を許してくれませんね。和風旅館は10時頃には追い出されてしまいます。残念ですね(笑)。時間延長が無理なら、たとえば朝、出かけるときにおにぎりを持たせてくれて、「木曽のあちこちを歩いてみて下さい」と言われたらどうでしょう。とても人情を感じて、その町が好きになるのではないでしょうか。
▼「暮らしといのち」をはぐくむ食品づくり 健康という面では食品も大事です。この木曽は、昔は宿場町ですからいろいろな所から人が来て交わり、いい食品がたくさん生まれましたね。人が交わる所は食文化が発達する。港町もそうです。中山道は非常に魅力のあるところで、昔の人がすぐれた美意識ですばらしい町を作ってくれました。そのまま保存するのではなく、何か新しいものをプラスしていくと良いでしょう。
▼既成概念にとらわれないチャレンジを
中山道も昔からいろいろな地方の人が行き交って、いろんな方言が飛び交う中で商売をしていたはずです。そういう歴史をふまえて、新しいことにも勇気をもってチャレンジしていただきたい。そうすれば間違いなく発展するでしょう。私も応援していますので、ぜひがんばってください。
きむら しょうざぶろう
1930年生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。西洋中世史を中心に社会史、文明論など幅広く活躍し、卓越した社会、文明批判を展開している。静岡文化芸術大学学長、東京大学名誉教授。数々の政府諮問機関、調査委員会の座長等を歴任されている。 木村尚三郎先生は、平成18年10月に他界されました。生前のご指導に感謝申し上げるとともに謹んでお悔み申し上げます。
パネルディスカッション 「木曽町によせる想い」 高校生編 木曽の未来を託したい若者たちは、新町「木曽町」に何を期待するのか?
木曽町への合併を4ヵ月後に控え、それぞれの町村から高校生に参加いただいて、今後のまちづくりについて討論をしていただきました。今回は、5月15日に木曽学講座、公民館大会で行われた町民代表によるパネルディスカッション「木曽町に寄せる思い」の第2弾となります。
☆パネラー☆
宮田鷹之 (木曽福島町・木曽山林高校3年生)
和田美由希 (木曽福島町・木曽高校3年生)
浦島 務 (開田村・木曽高校3年生)
木村智幸 (開田村・木曽山林高校3年生)
野田いずみ (日義村・木曽高校2年生)
中村光典 (三岳村・木曽山林高校3年生)
原 誠幸 (三岳村・木曽高校3年生)
雰囲気だけ…
宮田さん
木曽福島町の伊谷に住んでいます宮田鷹之です。木曽山林高校3年です。将来はUターンを希望しています。今のままの木曽を残してほしいと思います。
和田さん
木曽福島町の黒川に住んでいます和田美由希です。木曽高校3年です。趣味は、歌を歌うことです。中学卒業のとき学年で木曽節を発表しましたが、良い思い出になっています。
私が、自分の町の良いと思うところは、以下の3点です。
①高校が2つあること。
②国道に近くて利便性の良いスキー場があること。
③木曽高校から帰る途中、上の段を通ってきましたが、道がとてもきれいで京都のようだねと友達と話してきました。足湯もあり、ところどころに休めるところもあって、良いと思います。それから他町村で良いと思うところは、日義村で、村営バスが無料で乗れて良いと思います。
浦島さん
開田村西野に住んでいます浦島務です。木曽高校3年です。スポーツが好きで、毎日運動しています。開田村の好きなところは、空気がおいしいこと、自然が豊なこと、水道水がおいしいことです。他町村でよいところは、木曽福島には電車という交通手段があることです。でも最近、自然が減っていることも気になります。木曽らしいところを残していくことも大切だと思います。
木村さん
開田村末川に住んでいます木村智幸です。木曽高校3年です。開田村が好きなところは、緑が多いことです。
野田さん
日義村宮ノ越に住んでいます野田です。木曽高校2年です。音楽を聴いたり、演奏することが趣味です。好きな季節は夏で、スイカが大好きです。日義村が好きなところは、巴淵がすごくきれいなところ、のどかなところです。それから他町村で好きなところは、開田高原のアイスが世界一おいしいこと、木曽馬が可愛くて、アイドルショップがあることです。
中村さん
三岳村に住んでいます中村光典です。木曽山林高校3年です。他町村の良いところですが、開田村の「そばまつり」は、地域にあったイベントで良いと思います。
原さん
三岳村に住んでいます原誠幸です。木曽高校3年です。特技はバレーボール、車が好きです。
三岳村の好きなところは天体観測所があり夜空がきれいなこと御岳山の二の池、三の池や白川氷柱群です。他町村では、木曽馬と触れ合えることです。
このあと、観光について、資源について、改善点などの課題、交通の問題、高校統合問題などを話しあい、最後にそれぞれの希望を発表していただきました。
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