更新日 : 令和05年12月05日(火曜日)
有形文化財
旧帝室林野局木曽支局庁舎は、木造の本館、鉄筋コンクリート造の倉庫・汽缶(ボイラー)室が一体として残り、全体として近代の林野行政を知る上で貴重な建築といえる。また、アールデコの意匠がみられ、当時の建築様式を知る上でも貴重である。さらに、設計図面・棟札等が残っており、多数の名建築を輩出した宮内省匠寮の設計で、請負が東京の業者であることが分かるなど、資料も貴重である。木曽の森林文化を長く伝えられる文化施設として、また木曽町内の近代化遺産としての重要な位置付けが明確となっていくことからも貴重である。
尾張藩の管轄であった木曽美林は明治政府に引き継がれ御料林となった。明治36年に御料局木曽支庁舎が建築され、モダンな洋風庁舎であった。その後名称の変更はあったが、大正13年に帝室林野局木曽支局に改称されて間もない昭和2年5月の福島大火により焼失した。しかし、帝室林野局では総力を挙げて復旧し、その年の暮には現在の庁舎が完成された。平成24・25年度に復原補強工事が施されている。
住所:〒397-8588 長野県木曽郡木曽町福島2326番地6
TEL:0264-22-3000(代)
FAX:0264-24-3600(代)
直通TEL: