モーツァルト ディヴェルティメント第11番ニ長調 K.251
ラッハナー 九重奏曲ヘ長調
シューベルト ピアノ五重奏曲イ長調 作品114 D.667 「ます」
ダマーズ 木管五重奏のための17の変奏曲 作品22
コルンゴルト ピアノ五重奏曲ホ長調 作品15
ブラームス セレナーデ第1番ニ長調 作品11(九重奏版)
メンデルスゾーン 弦楽五重奏曲第1番イ長調 作品18
シュポア 幻想曲と変奏曲変ロ長調 作品81
ボザ 管楽八重奏曲
ブラームス ピアノ四重奏曲第1番ト短調 作品25
ベートーヴェン 七重奏曲 変ホ長調 op.20
クロンマー 管弦八重奏のためのパルティータ へ長調 作品57
フォーレ ピアノ四重奏曲第2番 ト短調 作品45
ヒンデミット 5つの管楽器のための小室内音楽 op.24 No.2
チャイコフスキー 弦楽六重奏曲 ニ短調 op.70 「フィレンツェの思い出」 

シュポア 幻想曲と変奏曲変ロ長調 作品81

解説:寺西基之

 ルイ・シュポア(1784-1859)は19世紀前半のドイツの音楽家である。早くからヴァイオリニストとして活躍してドイツのヴァイオリン流派の祖になるとともに、指揮者としても各地の地位を歴任、後半生はカッセルの宮廷楽長を長年にわたって務めた。作曲家としては、一方でモーツァルトを理想とする古典的な面を持ちつつ、他方で半音階的な和声の多用や甘美な旋律などによるロマン的な作風を打ち出して、ドイツ・ロマン派の先駆けともなった。1814年にクラリネット奏者のJ・S・ヘルムシュテットのために書かれた「幻想曲と変奏曲」も、冒頭の短調の幻想曲(アレグロ・モルト)では劇的な表出性によってロマン的な側面を強く打ち出し、続く長調の変奏曲(アンダンティーノの主題はダンツィの作品から取られている)では古典的な明快さを基調としている(変奏の途中で幻想曲も回想される)。この作品には、クラリネットとピアノの版とクラリネットと弦楽四重奏の版があるが、本日は後者で演奏される。なおシュポアはほぼ同時期にヴァイオリンとピアノ(もしくはハープ)のために同じ主題(さらに別の主題も加わるが)による「幻想曲と変奏曲」の別ヴァージョンを書いている。

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