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実行委員長あいさつ

実行委員長あいさつ

ごあいさつ

 今年も木曽音楽祭の季節がやって参りました。
 昭和50年、「地方にも良質の文化を」という、町民の自発的な意志で始まったこの音楽祭。昨年は25周年という節目の年を迎えました。特にフェスティバルコンサート2日目には、平成2年に木曽文化公園文化ホールに会場を移してから初めて、会場も満席となりました。コンサート終了後には急きょ手作りの大入袋を出し、演奏家やボランティアで喜びを分かち合いました。これも、この音楽祭を楽しみに木曽へ訪れてくださるたくさんの方々、演奏家、支えてくださる実行委員のおかげであり、心から深く感謝を申し上げたいと思います。さまざまな歴史を経て、木曽音楽祭のファンが確実に全国に広がりつつあることを実感しています。
 運営のほとんどから、食事の世話、会場の準備まで、町の音楽愛好家をはじめとするボランティアの力強い支え、演奏家と町民の心のふれあいと、このすばらしい音楽祭を愛する町民や遠くから訪れてくださる多くの木曽音楽祭ファンの情熱がなければ、今日は迎えられなかったことでしょう。
 25周年の節目の年を終えた今年2月、前進の木曽国際音楽祭の創始者の一人、唐沢美貴さんが88歳の生涯を静かに閉じられました。木曽音楽祭が、全国のたくさんのクラシックファンが訪れるまでに育ったのを見届けるかのような、眠るような最期だったと聞いております。
 4月10日には故人のご長男、唐沢昌伸さんから、「母の意志を継いで」と、木曽音楽祭実行委員会に100万円の寄付をいただきました。この場では言い尽くせないほどの感謝の念を抱いております。
 26年目にあたる今年は、新たなスタートの年として、さらに全国の多くのクラシックファンに楽しんでいたけるような音楽祭をめざし、改めて気を引き締めているところです。
 木曽の短い夏が終わろうとするこの季節、今年も中央アルプスの裾野に広がる木曽駒高原に、アルペンホルンが音楽祭の始まりを告げます。
 木曽音楽祭を通して、演奏家と観客、そして地元住民の醸し出すハーモニーが、これからさらなる町おこしへの橋渡しとなっていくものと信じてやみません。

木曽音楽祭実行委員会会長
木曽福島町長
         田 中 勝 已