更新日 : 平成28年04月06日(水曜日)
全国的に少子高齢化が進行する中、当町においても児童生徒数の減少は顕著です。人口は昭和60年の約1万7千人から、本年4月の約1万2千人へと30年で約3割の減少ですが、小中学校の児童・生徒数は、約2千人から8百人へと6割も減少しています。
さらに現在の児童生徒数は、ほとんどの学年で100人を割り込み、6歳以下の幼児数は70人、60人台となっています。また、男女数がアンバランスな地域、学年が多くなっています。
学校は人とのかかわり合いの中で学び成長していく場。学校が小規模になることで一人の役割が大きくなると、想像以上の成長を生み出す反面、集団で学び合うという視点からは、学校での人間関係が固定化したり、集団で行うスポーツや音楽ができなかったりと、学習面や生活面で制約を受けることも多くなります。また、開設できる部活動が限られ、興味や適性に合った選択肢を得にくくなります。
学級数が減少すると配置される教職員数も減少します。それにより専科教員による専門的な指導やグループなど多様な学習形態が取りにくい状況となります。教科等の専門性が弱くなることによる教育の質の低下も懸念されます。
地域において小規模化する学校に多人数時代の行事や役割を求めることは、児童生徒や教職員に大きな負担を強いることにつながります。また、環境整備や修学旅行費用等の保護者負担も大きくなります。
地域のみなさんの学校に寄せる想いや地域とのかかわりの中で成長することの大切さ、通学時間等を考慮して、極力現在の4校を維持し、 少人数になっても学年ごとのクラスを維持していくことが望ましいと考えます。
多様な社会に出ていくための主体性や社会性を身に着ける大切な時期にあたるのが中学校生活です。集団の中で学び、個性を磨いていくための学習環境や選択肢を用意するためには、一定程度以上の学級規模が望ましく、生徒数の推移等を考慮すれば、将来的な4中学校統合は避けて通れないと考えています。
それぞれの学校には長い歴史と伝統があり、地域社会も学校とともに発展してきた経緯もあります。地域の方々の学校に寄せる想いや願いは十分理解できますが、少子化の中で次代を担う子どもたちの立場に立ち、より良い教育環境を整備することは町や地域の責務であると考えています。
今後とも町民の皆様方のご意見をいただきたいと存じます。ご理解とご協力をお願いいたします。
全域
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