更新日 : 令和07年02月20日(木曜日)
畑から土を運び、足で踏んで土をこねて作ったバケツ田んぼの稲の収穫を迎えました。
おじいちゃん先生にやり方を教えてもらいながら、稲刈り千歯扱きでの脱穀、唐箕を使ってゴミの仕分け作業を体験しました。
昔ながらの機械に興味深く「あっ。でてきた!」「すごーい!」と自分の順番が来るまで待っている。おじいちゃん先生から「昔の人はこんな大変な思いをしてお米を作っていたんだよ」という話を聞いた子ども達は、ブルーシートに散らばった籾を一粒残らずつ拾い集めていました。
何日か天日をし、年長さんが地域の方に精米してもらいに行ってきました。
毎年、年長さんが飯ごうでのご飯作りに挑戦。“年長さんになったらできる!”と子ども達も楽しみにしている活動の一つ。計量カップを使い「サラサラしてきもちいいね」とお米の感触を確かめながらお米を量りました。
洗米の時も「みず、つめたいね」「こぼさないように、そーっとね」と友だちと声をかけ合いながら開田の冷たい水で洗いました。
釜戸に薪を運び、飯ごうを火にかけ、薪を入れ火の調節をしながら飯ごうの様子を見ていると、沸騰してこぼれ出た水を見つけ「あっ、なみだがでてきたよ」「あつくないかな」と蓋が持ち上がってしまわないための石を慎重にのせました。
弱火で10分炊いた後、蒸らして飯ごうをひっくり返して棒で叩いたらできあがり。蓋を外し炊き上がったご飯を見て「わー ピカピカひかってる」「いいにおーい」。早速炊きたてを味見してみると「あまくておいしい!」と大喜びでした。
6月に仕込んだ味噌と11月に年長さん作ったすんきが完成。「わー みそになってる」「なんか、へんなにおい」「すんき すきじゃないんだよな だってすっぱいもん」と言いながら少しずつ味見をしてみると「しょっぱーい」「でもおいしいね」「こどもえんのすんきはおいしい!」「このみそ さいこう!!」と自分たちで作った味噌・すんきは格別だったようです。
この日の給食は、飯ごうで炊いたご飯と味噌を使って“味噌おにぎり”を作りました。まずはじめにラップに包んでおにぎりを作ります。「どんなかたちにしようかな」「わたしのなんだかハートみたいなかたちになった」「うちでもおにぎりつくったことあるよ」とおにぎりを作りました。
ホットプレートで両面を軽く焼き、スプーンで味噌を塗ります。「あまりつよくすると、こわれちゃいそうだね」「なんだかおなかすいてきた」と楽しみにしていました。最後の仕上げに味噌の面を少し焼いて出来上がり。
おにぎりを一口食べてみると「おいしい!」「ママにもたべさせてあげたい!!」少し甘めに味をつけた味噌おにぎりのおいしさに大勢の子がおかわりをして食べました。お味噌汁の中に入れたすんきもおいしそうに食べていた子ども達でした。
・昔の人はお米を作ったり、ご飯になるまでたいへんだったんだな。
・味噌もすんきも出来上がってみたら作った時と色や匂いが違っていた。
・味噌は味噌汁だけでなくいろいろな食べ方があるんだ。
・飯ごうのご飯も焦げているところは苦いと思ったけど香ばしくておいしかった。
一年を通して活動してきた事が、一つに繋がった活動になりました。食べられるようになるまで時間がかかること、自分たちで作る大変さや満足感が十分に味わえたのではないかと思います。
木曽の伝統食のすんき作りも開田かぶの種まきから経験したり、おじいちゃん先生、おばあちゃん先生、地域の方などいろいろな方からの助けで、昔ながらのやり方を経験できた事は子ども達にとってもよい経験だったのではないかと思います。
こども園は実体験を通して学ぶ場所。園で経験した事を土台として次のステップに生かしてほしいと思います。
開田地区
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