更新日 : 令和04年03月23日(水曜日)
最後に落ちた豆を集める年長児。「もったいないね」「こっちにもあった」と言いながら拾っていました。
自分たちで育てているからこそ、そのような気持ちが生まれてくるのでしょうね。
2月になり、大豆を潰してみそ作り。
機械を回して大豆を潰します。
ビニール袋に入れて手で大豆を押し潰します。
みんな集中して何度も何度も作業のおかわり。
最後は丸めて樽の中へ投げ込みます。
秋には食べられるようになるかな。
≪子どもたちの気づき≫
作る前に昨年度の写真をみんなで見ながら「大豆とこうじと塩でつくる」
と思い出していました。
年長さんは、昨年度作ったみそを小学校に届けていたので「今度の年長さん、
学校に届けてね」としっかり伝えていました。
≪事例に対する保育者の思い≫
この1年間、様々な食物を育て収穫し調理を経験してきました。育て収穫し、
食べられるようになるまでの大変さをたくさん経験し、おいしさ、満足感も
たくさん味わうことができました。
経験し味わったからこそ「食」への興味関心が深まり、食べることへの意欲
へとつながってくれたのではないかと思います。〜年長クラス便りより引用〜
≪ねらい≫ やぎに関心を持ち仲良くなろうとする。
7月 やぎがやってきた
地域のおばあちゃんの牧場からヤギがきました。
駐車場からは年長さんがリードを引っ張ってヤギを連れてきましたが、思うように歩いて
くれなくて「こっちだよ」「きてきて」など声をかけていました。
怖さもあり、不意にヤギが自分たちの方に来ると、びっくりして思わずリードを手放
してしまうこともありました。
≪ねらい≫ ヤギが保育園に来ることに期待を持つ
5月 ヤギ小屋が完成
保護者でもある大工さんが、ヤギ小屋を作ってくれました。
完成翌日、「やぎごやができてる~」と興味を持って集まってきた子どもたち。
≪ねらい≫ ヤギと触れ合い、様々なことに気づきながら生き物に親しみを持つ。
4月 近所のヤギを見に行こう
近所の方がヤギを飼い始めたので、お散歩でヤギに会いに行きました。
「かわいい~」「こわい~」「つのがある」などの声が。
そう言いながら、子どもたちの反応は多様で、すぐに草を取ってヤギにあげる子、
怖がって遠くから見ている子、保育者と近づいていく子などなど。
みんな、興味あるけど怖いし、怖いけど興味あるしという感じでしょうか。
5月 ヤギを見に行きたい!!
年長クラスで、子どもたちから「やぎをみにいきたい」との声が上がり、ヤギを見に行く。
前回とは違う場所につながれているヤギ。
「なんでだろう」と言いながら、草を上げる子どもたち。
「このはっぱたべるかなあ」とフキの葉をあげると、
「あっ、たべるよ!」と。
その様子を見て他の子も、「このはっぱたべるかな?」「これはどう?」と
様々な葉っぱを取ってきてはヤギの口の前に差し出して試していました。
≪子どもの気づき≫
・ヤギが草を食べると、「シャキシャキっていってる」と咀嚼音に気がついていた。
・園に戻るときにヤギが「メエ~メエ~」と何度も何度も鳴いていた。
「いってほしくないのかなあ」「さみしいんだね」と子どもたちは、ヤギの気持ちを
推察していた。
・2回目の時に、ヤギの繋がれている場所が違ったことについて、帰りの会の振り返り
で意見が出た。「くさがなくなるからかなあ?」「いまのところがなくなったらどうす
るんだろう?」「ほいくえんにつれてきてあげようよ。くさいっぱいあるよ」など一つ
の疑問から、新たな疑問、自分たちなりの解決案を考えていた。
園からお家の方とてをつないで、森に出発。
「はいどうぞ」 「これたべていいよ」
おうちごっこでお母さんに料理をつくってあげました。
歩き始めてすぐ、そば畑を耕す大好きなおじいちゃんに釘付け。
「こんにちは」「がんばって〜」「のりたいな〜」
ヤギを飼っているおうちに寄り道。
「かわいいね」 「くさたべたよ」
急な斜面も登っていくぞ!
「わんわん」 犬になりきって登る子も。
園の森に到着。
「ちょっとこわいけど たのしいな」
「ぶらさがっちゃお」
帰り道 仲良く手をつないで歩くんだ。
急斜面を登るときに自然と4つんばいになった子ども。
犬になりきると力強く登れると感じたのかもしれません。
自分も子どものころヒーローになりきると強くなった気になりました。
それと同じかもしれませんね。
地域の方との出会いやたくさん歩き遊んだ満足感
園に戻っても満足そうな顔をしている子ども達でした。
園のまわりの散歩でも未満児さんにとっては、ちょっと
した冒険かもしれません。
朝の自由遊びの最中、園バスの運転手をしてくれているおじさんが、畑の準備に
来てくれてマルチを張り始めました。
片付けの後、畑横の築山に子どもたちを誘い、みんなでその様子を観察。
子どもたちに、なぜあの黒いシートを張っているのか聞いてみると、
「ハイ」「ハイ」と次々に手が上がり、
「やさいがおおきくなるために」
「つちがあたたかくなるために」
「いのししからまもるために」などの意見が上がりました。
その他にも、草が生えないようにするためにと保育者から伝えました。
その後、年長児がマルチ張りに挑戦。風に飛ばされないよう杭を差し込み
「かたい、かたい」と力一杯押し込んで…
杭をさした上に土をかぶせました。
「まだ、さしたい」「まだ、やりたい」と声が上がり、全部で3畝にマルチを張り
ました。マルチ張りの後「ぼく、とうもろこしそだてたい」「だいこんがいい」
「にんじん」とそれぞれ育てたい野菜をたくさん出し合ってました。
マルチ張りを意欲的に行うなかで、子どもたちの頭には昨年度までの畑活動の様子
が浮かんできたのかもしれません。昨年度、何度かおやつ作りを行い、みんなから
「おいしいよ」と言われてとてもうれしそだった年長さん。
今年度は畑で収穫したものを使っての調理をして、みんなに喜んでもらえるといいな。
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